「今年はどこの桜撮りに行こうか?」
妻とそんな話をしながら平成最後の桜を探している中、目に留まったのが「安野 花の駅公園」。
2003年に廃線となった安野駅や踏切がそのまま保存されていて、線路の上を歩けたり、踏切で撮影できたりするとても珍しい公園。しかも、当時走っていたディーゼル車も展示されていて、イベントの時には車内に入れちゃうすばらしい開放っぷり。
さらに、もともと花が綺麗な駅だったということもあり、線路の両脇を桜並木が続く風景は「広島の桜スポット」としても有名なんだとか。
今回は、そんな魅力あふれる「安野 花の駅公園」を「Planar 50mm F1.4 SEL50F14Z」のレンズを使って撮影した「作例」をご紹介したいと思います。
ちなみに、このレンズの特徴は「【SONY製】Eマウントで使える”ZEISS ツァイスレンズ”のまとめ&特徴解説」の記事内でも紹介してるんですが、ともかく開放からの描写がすんばらしいことで有名です。
特にボケ感に関しては、50mmレンズの中でもトップクラスに美しいとされているので「解放から使えるボケボケのレンズが欲しいんだ!」という方におすすめなのでぜひ参考にしてみてください。
それでは早速、「Planar 50mm F1.4 SEL50F14Z」の作例をどうぞ。
Contents
「Planar 50mm F1.4 SEL50F14Z」で撮る(作例)”安野(広島) 花の駅公園”
1枚目は「安野 花の駅公園」の電車とホームと妻。
F1.4の開放で撮影しているため、うすーいピント面ですが、妻と電柱にしっかりとピントがあっていて解像度も抜群。そして、50mmの中ではトップクラスにボケる。しかも、ボケ感がうるさい感じでは無く、空気を凝縮したような写りが魅力。
周辺光量落ちはやや見られるものの、それもまたよい。
1段絞ったF1.6で桜を撮影した写真。桜の花びらから木の質感までしっかりと描写。
完全な逆光シーンでの1枚。F6.3まで絞れば、太陽をしっかり入れて撮影してもフレアやゴーストがほとんど出ない。さすがPlanar。
さらに、F8まで絞れば風景がシャキシャキに写る。シャープを加えたような質感に見えるけど、逆にシャープ落としてる。
ただ、この日は黄砂が飛んでて空がくすみがちだったので左側にフレアが出ているような風合いに。
安野駅の駅舎。緑がちゃんと手入れされていて、桜との組み合わせがとてもきれい。
駅舎内から見える桜がとても気持ちのいい空間を演出しています。
この日は、毎年行われている「安野花まつり」が開催されていたためディーゼル車の車内も開放。
いざ列車内部を撮影しようと入ったものの、インスタグラマーらしき女性が、モデルさんらしき人に指示を送りながら一生懸命撮影中だったのであきらめて退散。
中に入れるディーゼル車は、全国の中でもかなり珍しいようなので行かれた際はぜひ。(車内を見るにはイベント時か予約(有料)が必要みたい…)
最後はお祭りの様子を少しだけ。
地元の方々の準備は朝8時頃からスタートし、お祭りがスタートする9時半ごろには、地元の野菜や花、ボールすくい、たこ焼き、焼きそばなど、色々なお店がオープン。昔ながら地元のイベントといった雰囲気が感じられてとても心地の良い空間に仕上がっていました。屋台的なノリのお店が多いので、その辺に座って桜を見ながら食べるだけでも楽しめます。
私も朝ご飯は食べていたんですが、手焼きの「蒸気饅頭」が美味しそうだったのでついつい1つ。(妻からの「デブ」の一言……)
ちなみに、花まつり開催中はトロッコが用意されていたので線路を使ったトロッコ乗車体験が人気でしたね。
「Planar 50mm F1.4 SEL50F14Z」はボケと逆光を楽しみたい人におすすめ
今回は、SONYの大口径レンズ「Planar 50mm F1.4 SEL50F14Z」を使って広島県の安芸太田町にある安野駅の桜を撮影してみましたが、「50mmレンズは、もうこれ1本以外いらなくね?」って思うくらい個人的には満足度の高い写りでした。
特に、逆光耐性の高さ、フリンジの心配もほとんどない、それでいて凝縮感のあるボケ味を楽しめる、といった1ランク上の描写を見せてくれるところは、さすがツァイスの銘玉とされる「Planar/プラナー」の冠を被っているだけありますね。これからの撮影では手放せないレンズになりそう。
もし、コストパフォーマンスが高いとされている「SONY Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA SEL55F18Z」では物足りなくなってきた方は、別次元の写りが楽しめる「Planar 50mm F1.4 SEL50F14Z」をぜひ。(フリンジの発生率なんか比べ物にならないくらい良いです)
また、今回のロケ地となった安野駅はとても魅力溢れる場所です。桜のシーズンはもちろん、自然を感じたくなったらぜひ安野へ行ってみてください!(ただし、ディーゼル車の内部はイベントの時にしか開放されていないみたいです……)