こんにちわ。トシです。
Canonの一眼レフカメラからSonyのミラーレス「α7RⅢ」に乗り換えて約3ヶ月。
手元にあるCanonのレンズを活用するために、CanonのEFマウントレンズをEマウントのボディ(αシリーズ)で使えるように変換してくれる”マウントアダプター”を探していたのですが、実際に調べてみると疑問点ばかり。
特に「このマウントアダプターで本当にオートフォーカスとは使えるのかな?」といった電子接点の利用可否に部分に関しては結構あいまいに表記されていて、結構イチかバチかみたいになっちゃってるところもあります。
ということで今回は、私と同じように「CanonのレンズをSonyのαシリーズで使いたい」と思っている人のための「CanonレンズをSONY”αシリーズ(フルサイズ機)”で使うための電子接点付きマウントアダプター」をご紹介したいと思います。
実際に私が購入したマウントアダプターとCanonレンズを組み合わせて利用したレンズの種類や使用感などもご紹介するので是非参考にしてみてください。
Contents
- 1 マウントアダプターって何?
- 2 CanonレンズをSONY”アルファシリーズ”で使うための電子接点付きマウントアダプター
- 3 マウントアダプターを買うなら有名な大手メーカーがおすすめ
マウントアダプターって何?
マウントアダプターとは、様々なメーカーが独自で利用しているレンズマウント(ボディとレンズを取り付けるための規格)を、他社のレンズマウントへ変換するための中間装置。
例えば、今回のように「Canon / キャノン」が発売している「EFマウント(35mmフルサイズ)」のレンズを、Sonyのαシリーズで使われている「Eマウント」で使用したい場合は、「ボディ側→Eマウント – レンズ側→EFマウント」というマウントアダプターが必要になります。
仕組みが分かれば難しく無いのですが、商品の表記が分かり難いモノも多く、また電子接点付きの場合「オートフォーカスが使える、使えない」「Exif情報’(f値や焦点距離などの情報)が保存される、されない」など色々と問題があります。
さらに言ってしまえば「どのレンズが使えるか?」なんて保証は一切ないため、レンズを取り付けてもエラーが出てしまって動作しない可能性もあります。
そういった疑問を抱えつつ電子接点付きマウントアダプターを探している人のための「私が実施に購入して使ってる電子接点付きマウントと、その他の安価な電子接点付きマウントアダプターの特徴とポイント」をまとめてご紹介していきます。
「CanonからSonyへ乗り換えたい」と思っている方は是非ご覧ください。
CanonレンズをSONY”アルファシリーズ”で使うための電子接点付きマウントアダプター
FOTGA 自動フォーカスレンズアダプター アダプターリング Canon EOS EF/EF-Sレンズ Sony NEX E-mount対応
メーカー | FOTGA / フォトガ |
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重量 | 118g |
まず最初に紹介するのは、中国ブランドとなる「FOTGA / フォトガ」から発売されている電子接点付きマウントアダプター「FOTGA 自動フォーカスレンズアダプター アダプターリング Canon EOS EF/EF-Sレンズ Sony NEX E-mount」。
電子接点付きなのでオートフォーカス、Exif情報(f値などの情報)も記録することができるマウントアダプターですが、AFスピードは遅めということもあり、あまり良い評価は得られていませんが、電子接点付きマウントアダプター中では安価な製品なので「予算を抑えたい」といった人からすると候補の一つに上がるのではないでしょうか。
また、今回紹介するマウントアダプターの中では最軽量となっているので、重量が気になる人にはおすすめ。
ただ、マウンドアダプター本体内部に内面反射対策がされていないという欠点が指摘されており、光が直接レンズ内に差し込む逆光などでは盛大にフレアが出る可能性があります。
反射防止を目的とした「ファインシャットSP 」などを取り付けることで、内面反射は抑えられるようですが、やや手間とコストがかかってしまいます。
Viltrox オートフォーカス EF-NEX EF-E MOUNT レンズマウントアダプター
メーカー | Viltrox |
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重量 | 159g |
次に紹介するのも中国メーカー「Viltrox」から発売されている「Viltrox オートフォーカス EF-NEX EF-E MOUNT レンズマウントアダプター」。
電子接点付きということで、絞り、オートフォーカスには対応しているようですが、フォーカススピードはあまり早くなく、レンズによっては「フォーカスや絞りを認識しない」といった口コミもみられます。
完璧なマウントアダプターというのは存在しないため、ある程度はしょうがないと思いますが、レンズによっての相性がマチマチなので「最悪MFでなんとかなる」と思ってるぐらいの方がいいかもしれません。
こちらも中国メーカーということもあってか、比較的安価なマウントアダプターとなっています。
内面反射に関しては、反射防止の対策が施されているようなので画質への影響は少なくなっています。
Commlite レンズマウントアダプター CM-EF-NEX B
メーカー | Commlite / コムライト |
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重量 | 240g |
こちらは中国ブランド「Commlite / コムライト」から発売されている人気のマウントアダプター「Commlite レンズマウントアダプター CM-EF-NEX B」。
電子接点付きマウントアダプターの中で、もっとも安価な部類に入るため購入した人の口コミも多数。
ただ、安価な分、製品自体の精度が悪いことも多く「ガタツキが発生する」といった症状や、レンズを上手く認識しないといった口コミもあるため、個体差がかなり気になる製品です。
また、Exif情報(絞り、焦点距離)などは記録されますが、レンズ情報は記録されないという欠点も。
オートフォーカスの速度に関しても、純正の組み合わせよりも遅くなりますが、価格から考えるとオートフォーカスが使えるだけでもOKと思った方がいいかもしれません。
やや重量があるので、レンズとの組み合わせによっては携帯性が損なわれそうですね。
SIGMA シグマ マウントコンバーター MC-11 CANON EF-E用
メーカー | SIGAMA / シグマ |
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重量 | 125g |
そして、最後に紹介するのが、私が購入し実際に使ってるマウントアダプター「MC-11 CANON EF-E シグマ SIGMA MOUNT CONVERTER」。
CanonのEFマウントレンズをSONYのαシリーズのEマウントで使いたい人からすると結構人気の電子接点付きマウントアダプター。
シグマ製の「CANON EFマウントレンズ」であれば動作保証がされているので、シグマ製EFマウントレンズをSONYのEマウントで使いたい時は全く問題ありません。
その分「価格が高い」という欠点がありますが、製品自体の精度、詳しいExif情報の保存、ファームウェアのアップデートなどにも対応しているため、今まで紹介した中ではもっともおすすめのマウントアダプターとなっています。
ただ、CANONから発売されている純正レンズは動作保証がされていないため「実際に手持ちのレンズが使えるのかどうか」は、ネット上で情報を集めるしかないのが現状。
※基本的にはSIGMA製のEFマウントレンズのみをサポート
ということで、私の手元にあるCANONの純正レンズを実際に動くか試してみたので、使用の可否などに不安が残っている方は是非参考にしてみてください。
「SIGMA MOUNT CONVERTER MC-11」を使って動作確認したCANON純正レンズ
CANON EF50mm F1.4 USM
CANONレンズの中でも群を抜いてコスパパフォーマンスの高い「CANON EF50mm F1.4 USM」。
F1.4という非常に明るいレンズでありながら、3万円台で手に入れることができるコスパの良さはレンズの中でも特におすすめ。
初心者向けの撒き餌レンズと言われる「EF50mm F1.8 STM」を買うぐらいなら、ちょっと頑張ってこっちのレンズ買った方がいいです。絶対。
そして、マウントアダプター「SIGMA MOUNT CONVERTER MC-11」をSONYα7RⅢに取り付け、動作の確認を行いましたがAF、AFの速さのどちらも問題無く良好。
こちらのレンズは全く問題無く使えます。
CANON EF35mm F2 IS USM
次に確認したのは、先ほどの50mmよりも画角の広い「CANON EF35mm F2 IS USM」。
「50mmより画角が広くて寄れる、ボケる、シャープに撮れる」として、地味にファンの多いレンズ。35mmにも関わらずボケ味もなかなか。
ヌケ(クリア)がよく、シャープな画を求める方におすすめのレンズです。
こちらも動作確認も行いましたが問題無くAF使えます。
ただ、少し暗いところになるとAFのスピードがかなり遅くなったり、迷った挙句に諦めることも多々あります。
日中だけで使うならありですが、夜の暗い場所でAFを使うのは厳しそう。マウントアダプターとあまり相性が良くない印象です。
CANON EF24-70mm F2.8L II USM
CANONが誇る”大三元レンズ”と呼ばれるプロ向けズームレンズの1本「CANON EF24-70mm F2.8L II USM」。
広角から中望遠までをカバーできるオールマイティなレンズなので1本持っておくと超便利。
しかも、ズームレンズながらf2.8と使いやすく暗い場所でISO感度を抑えた撮影を行うことができます。
こちらのレンズも問題無く動作しましたが、AFのスピードが結構遅め。
「EF35mm F2 IS USM」と同じように暗いところが苦手で迷うことが多い印象です。
物撮り程度であれば問題ありませんが、日中であっても人を撮る時には向いていませんね。シャッターチャンスを逃すかもしれません。
マウントアダプターを買うなら有名な大手メーカーがおすすめ
「CanonレンズをSONY”αシリーズ”で使うための電子接点付きマウントアダプター」をご紹介してみましたがいかがだったでしょうか。
安価なマウントアダプターから、レンズを1本購入できるぐらいの製品までありましたが、安すぎるマウントアダプターは造り自体の精度が悪く、ボディ側を傷つけてしまう可能性があります。
また、個体差によって違いが大きくあり、製品によっては「認識しない」「エラー表示が出る」といった口コミも多くみかけるため、電子接点付きのマウントアダプターを使ってレンズ資産をちゃんと活用したいなら「SIGMA シグマ マウントコンバーター MC-11 CANON EF-E用」が個人的にはもっともおすすめ。
ただ、予算の都合上、安価なマウントアダプターを購入する場合は「最悪マニュアルフォーカスで大丈夫だし、Exif情報も記録されてなくても問題無い」ぐらいの覚悟で購入した方がいいですね。じゃないと全くの無駄になってしまう可能性もあります。
現時点で完璧なマウントアダプターというものは存在しませんが、アダプターのクセに慣れてしまえばCANONのレンズをSONYのボディを使うことは十分可能なので、是非、手元のレンズ資産を活用して、写真表現の幅を広げてみてください。