今携わっている家具関係の仕事で神戸・大阪へ出張することになり、「せっかくなら美味い飯をたらふく食べたい!」「ついでに大浴場でバシャバシャ泳ぎたい!」、絶景の夜景を眺めながら「俺はとうとうこの街のすべてを手に入れたのか・・・・」とか言いたい!なんて小学生みたいなことを考えながらホテル探しをしてる時に見つけた、「神戸みなと温泉 蓮」。
リピーターが多く、レビューを見るかぎり、とても良いホテル。「そのレビュー、本当なの?だいぶ盛ってんじゃね?」を自分の目で確かめるために、行ってきました。
“神戸みなと温泉 蓮”に宿泊
仕事を終え、車で「神戸みなと温泉 蓮」に到着した時はあいにくの雨。
敷地内の駐車場からホテルまでは約100mくらい離れているので、雨の中を大きなトランクを持って歩きたくないなぁと思っていたら、「おかえりなさいませ、お荷物をお持ちします」と駐車場係りの方が声を掛けてくださり、さらに「どうぞあちらの車にお乗りください」と送迎タクシーが登場。
ホテルまでたった100m。ウサイン・ボルトだったら9秒ちょっとで到着する距離。目と鼻の先とはこのことです。
ところがどっこい、広島-神戸間の運転で腰や背骨がバキバキになってるおじさんが大きな荷物を持って雨の中を100m歩くのはちょっとだけ億劫。その億劫さをものの見事に掻き消す送迎タクシー。もちろん無料サービス。いきなり王族になった気分。すごい。
ホテル到着たった1分で猛烈なサービスに感動させられつつ、チェックイン。
ほんのり早口で聞き取りにくかったけど笑顔がすこぶる素敵なフロントのお姉さんから館内ルールの説明を受け、客室に移動するために乗ったエレベーターを降りた瞬間、そこにはまるで異世界に繋がってるかのような美しい廊下が。
ナチュラルモダンで統一された廊下は、高級感を保ちつつもどこか親しみやすい素朴なカラーパターンで、完全に脱力してあらぬ姿になることが許される客室に入るまでの間に、長旅で凝り固まっていた全身の筋肉を優しく揉みほぐしてくれるマッサージ的な役割を果たすために設計したんだろ、おい、設計者!と問い詰めたくなるデザイン。
宿泊した客室
一般的にビジネスホテルのツインベッドルームの客室面積は平均「約22㎡」と語り継がれておりますが、この「神戸みなと温泉 蓮」のシーサイドデラックスの客室面積はなんと約50㎡、別途テラスが10㎡、合計60㎡でビジネスホテル平均の約3倍です。
しかもこのシーサイドデラックスは、このホテルの「一番低いランクの客室」です。
自分が宿泊した客室を「一番低いランク」などと呼ぶのはちょっと悲しい気持ちになりますが、「神戸みなと温泉 蓮」の地力の凄さは伝わるかと思います。
この客室レベルが「神戸みなと温泉 連」のスタンダードです。
御食事処 ライブ割烹 万蓮
夕食はホテル内にある御食事処「ライブ割烹 万蓮(まんれん)」でいただきました。
「ライブ割烹」というものが初体験だったため、「火柱が立ち上がる鉄板前で激しい動きを繰り広げるシェフたちと、その後ろで和太鼓を叩きあげるふんどしおじさんのコラボライブ」的なものを勝手に想像していたのですが、さすがにそこまで大袈裟なものではなく、注文したお寿司を目の前で握ってくれたり、ローストビーフを目の前でカットしてくれたりと、シェフの動きが目の前で見られるビュッフェスタイルでした。
この度は期間限定の「本ズワイ蟹の食べ放題」が開催されており、桶に山盛りになった蟹の爪や脚が瞬く間になくなって、また次の桶が出てくる、それをエンドレスに繰り返すくらいの大盛況っぷりでした。
食べる前は「食べ放題の蟹なんてどーせスカスカで水っぽい蟹なんだろ」と性格の悪いことを思ってましたけど、この万蓮の本ズワイ蟹は本当に身詰まりがよく、甘みが強く、とても美味しい蟹ばかりで、ふと気付いた時には「蟹に呪われるんじゃないか」と思うほどの本数を食べておりました。蟹さん、ごめんなさい。そして、ありがとう。
その他にも、「神戸牛のすき焼き」や「海老や山菜のてんぷら」など美味しいものばかりで、「あー、天国ってここにあったんだなぁ」とか思いました。
ホテル名にもなっている天然温泉
「神戸みなと温泉 蓮」と謳っている以上、温泉には尋常じゃない期待を寄せていました。
このホテルには1Fにある「屋内大浴場」「露天大浴場」と、最上階にある「展望大浴場」の3つの大浴場があり、その全てに地下1,150mから湧き出ている天然温泉が使用されています。1Fにある屋内・露天大浴場の2つは日帰りのお客さんも利用可能で、展望大浴場は宿泊客のみ利用可能でした。
「いろいろあるけど、どの大浴場に入ろうか・・・・・」なんて考えることは一切なく、合計3時間くらいかけて全ての風呂にどっぷり浸かりました。
「なぜ、あなたは温泉に入りたいのか?」と問われれば、「そこに温泉があるから」の精神です。
(翌朝に部屋風呂にも入りました。全風呂完全制覇です。)
1Fの露天大浴場はゴツゴツした岩を組み合わせた造りになっているのですが、棚田のように高低差があり、上の岩風呂が熱く、下に行けば自然とお湯の温度が下がるという立体的な設計に関心を抱きました。まだ雨が降っていて、「雨の中の温泉もまた、趣きがあっていいなぁ」と風情に浸っていたのも束の間、急激に雨と風が強くなって顔面をペチペチと打ち付けてくるのでそそくさと屋内大浴場に逃げました。ちょっと残念。
最上階の展望大浴場にあるジャグジー風呂は夜になるとライトアップされ、ガンギマリしたパーリーピーポーが今にも踊りだしそうな雰囲気になっていて、バイブスアゲアゲでとても気持ちよかったです。
展望大浴場に入った時のタイミングがよかったのか、浴場内に自分1人だけになった時があったので、ホテル選びをしてた時の欲望のままにバシャバシャと全力で泳ぎました。それはもうアホみたいに。ひどく疲れました。
でも泉質のおかげかお肌がツルツルになり、心は満たされました。
270度オーシャンビューの都会的夜景
これまたホテル選びをしてた時の欲望通り、美しいハーバーランドの夜景しか見えないバルコニーに立ち、「俺はとうとうこの街のすべてを手に入れたのか・・・・」とつぶやいてみたものの、顔面から屁が出るくらい強烈な虚しさに襲われて全力で死にたくなったのですが、視界全面に広がるこの夜景を見てたら何か全てどうでもよくなってきたので、「夜景ってすげーなぁ」と思いながら深い眠りにつきました。
このホテル「神戸みなと温泉 蓮」は、神戸のど真ん中の三宮から車で5分という好立地ながら、埠頭の先にあるため周囲がほぼ海でとても静かな都会リゾートホテルでした。
立地良し、部屋良し、食事よし、風呂良し、景色良し、スタッフの笑顔良し。
自然と「また泊まりたい」と思わせてくれるホテルだったので、神戸・大阪方面の旅行、出張の際には是が非でもリピートしたいです。
PHOTO | YOSHIMITSU |
---|---|
CAMERA | HUAWEI P9 Co-engineered with Leica |