こんにちわ。カメラにドはまりして4年目に突入したトシです。
今回紹介するのは「プロの写真家も愛用している写真編集に最適なカラーマネージメントモニター」。
というのも、最近、出先で自分がレタッチした写真を見る機会があり、その写真を見た時「あれ?なんか色違うくない?MAC?うちWindowsだけど・・・ん?ん?どういうこと?」と思って調べてみたところ、現在使っているモニターの色が若干ずれていることに気づきました・・・。
すぐにカラー調整を行ってみたものの、あまり良い結果は得られず「使い始めて5年経ってるし、いっそ買い替えてしまうか!」ということで色の再現性が高いモニターを早速リサーチ。
そんな中発見したのが、プロの写真家も愛用している「カラーマネージメントモニター」と呼ばれる色の表現に優れた高性能モニター。
一般的な安価なモニターよりも色の再現性が高く、WEB用、印刷用、写真用など、様々な表示を行える機能がついている機種もあります。モニターの表示にそんなにも違いがあったとは。
今までカメラやレンズには並々ならぬ興味を示していたのに、モニターには何の興味も示していませんでした。モニターさんごめんなさい。
ただ、「カラーマネージメントモニターが良い」ということは分かっても、どのモニターが良いのかさっぱり分からん。
ということで今回は、同じように写真編集用のモニター探して悩んでいる方向けに「プロの写真家も愛用している写真編集に最適なカラーマネージメントモニター」の特徴をご紹介したいと思います。
※ Windowsを使っている人向けのモニターになります。
プロ用として紹介していますが、初心者向けのリーズナブルな価格のモニターもピックアップしているので、写真編集(レタッチ)を行っている人はモニター選びの参考にしてみてください。
Contents
モニターの色を調整するために必要なのは”キャリブレーション機能”
モニターを選ぶ前に最低限の知識として紹介しておきたいのがモニターのカラー調整を行う“キャリブレーション機能”。
キャリブレーションとは、色、明るさ、コントラストの調整を行うことを意味している言葉で、モニターのカラー調整には必須の機能。
安価なモニターでもキャリブレーションを行うことはできますが、細かな設定ができなかったり、色の表示できる範囲が元々狭く、正しい色の再現ができなかったりします。
sRGBを100%表示できるモニターを選ぶことが大切
「sRGB」というのは、簡単に説明すると“色の世界基準(標準色空間)”。
色の基準となる「sRGB」に色を合わせることで、みんなが同じ色で認識できるようになります。
つまり、この色を「sRGB」に合わせる作業こそが「キャリブレーション」の意味であり、共通認識を得るために大切なこととされています。
ただ、モニターというのは時間の経過と共に色の表示に変化(ズレ)が生じるため、モニターの表示時間が「200時間」を超えたらキャリブレーションを行うのが理想的と言われています。
また、最近では「sRBG」よりも色の表現が豊かにできる「AdobeRGB」と呼ばれるカラー基準も注目されており、今後は「AdobeRGB」に対応しているモニターが求められる時代がくるかもしれません。
それでは、選び方に合わせて性能の異なるカラーマネージメントモニターをご紹介していきましょう。
プロの写真家も愛用しているカラーマネージメントモニターおすすめ4選
ViewSonic23.8インチモニター VP2468
メーカー | ViewSonic / ビューソニック |
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パネル | AH-IPS |
画面サイズ | 23.8インチ |
解像度 | 1920×1080 |
sRGBカバー率 | 99% |
一つ目のカラーマネージメントモニターは、ディスプレイ、タッチモニター、プロジェクターなど、映像を映し出す製品を中心に開発を行っている「ViewSonic / ビューソニック」から発売されている「VP2468」。
カラーマネージメントを専門に扱う「X-Rite」と共同開発されたディスプレイということで、価格に対する色の再現性、精確性はすばらしい仕上がり。
また、ハードウェアキャリブレーションにも対応しており「X-rite社 i1 display pro」を利用することで精確なキャリブレーションを行うこと可能となっています。
「sRGB」のカバー率は「99%」ということで、理想的とは言えませんが「予算を抑えてカラーマネージメントモニターを手に入れたい」という方には十分な機能性です。
自分だけで写真や映像を楽しむ方や、「インスタグラムなどのSNSに綺麗な写真を投稿したい」といった方におすすめのディスプレイとなっています。
ViewSonic23.8インチモニター VP2468
Update Date –
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BenQ カラーマネージメントモニター ディスプレイ SW2700PT
メーカー | BenQ / ベンキュー |
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パネル | IPS(AHVA) |
画面サイズ | 27インチ |
解像度 | 2560×1440 |
sRGB / AdobeRGBカバー率 | 100% / 99% |
コスパ重視でモニターを探している人におすすめしたいのが「BenQ カラーマネージメントモニター ディスプレイ SW2700PT」。
「sRGB」のカバー率「100%」に加え、AdobeRGBのカバー率も「99%」と、非常に優れた色の表現が可能なモニターとなっており、AdobeRGBが一般に普及してきた場合でも対応可能。
また、写真編集ソフト「LightRooom」などで写真編集する際にも、「AdobeRGB」の色表現を使うことができるので、プリント時に表現できる色のレタッチにも最適です。
こちらも、ハードウェアキャリブレーションにも対応しており「X-rite社」の「i1 display pro / pro2」などを利用して精確な色調整ができます。
AdobeRGBを「99%」カバーしているモニターの中ではコストパフォーマンスが抜群です。
実際のプロカメラマンにも使われているということもあり、テザー撮影などでも快適にも利用可能することができます。
遮光フードも標準装備なので、写真の編集を本格的に始めたい人におすすめのエントリーモデルとなっています。
BenQ カラーマネージメントモニター ディスプレイ SW2700PT
Update Date –
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EIZO ColorEdge CS2420
メーカー | EIZO / エイゾ |
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パネル | IPS(ノングレア) |
画面サイズ | 24.1インチ |
解像度 | 1920×1200 |
sRGB / AdobeRGBカバー率 | 100% / 99% |
国産メーカーで選びたい方におすすめしたいのがプロの現場でも多く使われているブランド「EIZO」から発売されている「EIZO ColorEdge CS2420」。
「EIZO」が販売しているカラーマネージメントモニターの中ではエントリーモデルになりますが、色の再現率はAdobeRGBを「99%」カバーするなど表現力抜群。
また、液晶パネルに必ず存在するとされる”輝度”と”色度”のムラを補正してくれる「デジタルユニフォミティ補正回路」を搭載しているので、液晶のムラを最小限に抑え、正しい色の表現を行ってくれます。
色の調整は、EIZOの「ColorNavigator 6」と専用のセンサ「EX3」を使用することで、ハードウェアキャリブレーションを行うことができます。
EIZOから発売されているカラーマネージメントモニターの中では初心者向けの製品ですが、写真からプリントまで幅広く楽しむことができるモニターに仕上がっています。
EIZO ColorEdge CS2420
Update Date –
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EIZO ColorEdge CG2420
メーカー | EIZO / エイゾ |
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パネル | IPS(ノングレア) |
画面サイズ | 24.1インチ |
解像度 | 1920×1200 |
sRGB / AdobeRGBカバー率 | 100% / 99% |
先ほど上で紹介した「CS2420」の上位機種となるのがこちらのプロ向けカラーマネージメントモニター「EIZO ColorEdge CG2420」。
プロフォト、印刷、デザインなど、色の精確性が必要なプロの現場で求められる機能をすべて搭載しているモニターで、国際的第三者機関「テュフ ラインランド」による認証「Color Accuracy(Quick Stabilityグレード)」を世界で初めて取得した製品となっています。
「Color Accuracy(Quick Stabilityグレード)」というのは、クリエイティブな仕事をしている人向けの市場で「品質や性能が非常に優れていることを証明してくれる認証」となっており、世界的な目線でみてもプロの現場で耐えられる十分なクオリティを保っていることを意味しています。
そして、もっともおすすめしたい機能の一つに、エントリーモデルとの「CS2420」には搭載されていない、内臓キャリブレーション機能が挙げられます。
通常の「ハードウェアキャリブレーション」というのは、モニタ上に専用の機器を取り付ける必要がありますが、「EIZO ColorEdge CG2420」には上の写真のようなキャリブレーション機能が内蔵されているので外付け機器が不要。
また、キャリブレーションが推奨されている「200時間」ごとに自動でキャリブレーションを行ってくれるスケジュールを組んでおくことも可能なので、常に精確な色をキープすることができます。
しかも、それが最小限の手間で、最大限のパフォーマンスが維持できるということで、とりあえずこのモニターさえ持っていればなんとかなります。
その他にも、輝度、色度、階調特性が安定するまでの時間がわずか「3分(通常のモニターだと数十分~2時間程度)」など、作業効率にも優れているのでテザー撮影などを行う際にも、時間のロス無く快適に利用できます。
実施にカラーマネージメントモニターを使ってみて
ちなみにですが、私が写真編集用に購入したのもこちらの「EIZO ColorEdge CG2420」。
届いたその日にキャリブレーションを行ってみましたが、WEB用、写真編集用、印刷用、3種類の画面設定が登録されているので、誰でも簡単に自分の作業に合わせた環境を作ることができます。
私の場合だと、WEB上で写真を公開することが多いので「WEB向けコンテンツ作製用」の設定を適用。
キャリブレーションの設定自体は、モニターから内臓機器がシャキンシャキンとセンサーが出入りしながら設定を行ってくれて「2~3分」程度で設定は完了します。
キャリブレーション中は明るさを一定に保つ必要性があるため、太陽光などは一時的に遮断する必要がありますが、外付けのキャリブレーションと比較すると全く苦になりません。
しかも、工場で1台1台モニターの色表示をチェックしてから出荷してくれるので安心感も抜群です。さすが日本製と言いたくなるクオリティです。
価格はかなり高いですが、「常に精確な色で表現してくれるモニターが欲しい!」という方には間違いなくおすすめです。
EIZO ColorEdge CG2420
Update Date –
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誰かに写真を見せたいなら精確な色を表示できるモニターを選ぼう
「プロの写真家も愛用している写真編集に最適なカラーマネージメントモニター」をご紹介してみましたがいかがだったでしょうか。
写真のレタッチを始めたばかりは「モニターなんて何でもいいでしょ」と思ってしまいがちですが、「写真を誰かに見てもらいたい」と思っているなら精確な色でレタッチしていくことがとても大切。
「この写真すごいでしょ!!」とレタッチした写真をSNSにアップしても、間違った色が表示されていればその良さは伝わらないかもしれません。
プロを目指す人はもちろんですが、現代では気軽に自分の写真を多くの人に見てもらえる時代。だからこそ、自分にしかできない表現を精確に伝えていきたいですね。
高性能なカメラやレンズだけではなく、是非、精確性の高いカラーマネージメントモニターであなただけの表現を追求してみてください。