「ZEISS ツァイスレンズ」と言えば、透きとおるような透明感と、目の覚めるようなシャープな写りが魅力的なドイツ生まれのカメラレンズ。カメラ本体だけでなくレンズに興味を持ち始めた人なら一度くらい聞いたことがあるかもしれません。
私も以前使っていたキャノンの「5DMARK4」からソニーの「α7RⅢ」に移行した際、まず最初に購入したのがソニー製の「ツァイスレンズ」として人気のある「Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA SEL55F18Z」。
ソニー製ということで、ドイツで生産されている本家の「ツァイスレンズ」ではありませんが、ツァイスが定めた性能基準をクリアしたレンズとなっているため、透明感と写りの良さは申し分ありません。実際に初めて撮影をした時、独特のボケ感とクリアに写りを見て「これからはツァイスレンズで揃えよう」と心に決めちゃったぐらい写りが魅力的。
そんな美しい描写が特徴のツァイスレンズですが、今では本家の「ツァイス」以外にも、ソニーから魅力的なレンズが数多く発売されています(「Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA SEL55F18Z」もソニー製)。そのため、初心者からすると「どっちのレンズがいいの?」「何か違うの?」となりかねません。
今回は、そんな初心者が悩んでしまうレンズ選びを「【SONY製】Eマウントで使える”ZEISS ツァイスレンズ”のまとめ&特徴解説」として、どんな方に向いているレンズなのか解説。
- 「”ツァイスレンズ”を購入するかどうか迷っている」
- 「種類が多すぎてどれを選んだらいいか分からない」
- 「”ツァイスレンズ”ってオートフォーカスなの?それともマニュアル?」
などなど、初心者の方が選びやすいように解説しているので、ソニーのカメラ(Eマウント)と合わせたい「ツァイスレンズ」を探している方はぜひ参考にしてみてください。
では、最初に「ZEISS ツァイスレンズ」の特徴について簡単に解説していきます。
Contents
ツァイスレンズって何?特徴は?
ツァイスレンズとは、ドイツのイェーナで創業した光学機器製造会社で・・・といった小難しい話はあまり興味が無いと思うので、ツァイスの歴史が知りたい方は“wikipedia”でどうぞ。
では、もっとシンプルに分かりやすくソニー製「ツァイスレンズ」の魅力と特徴を挙げていきましょう。
ツァイスレンズ(SONY)の魅力と特徴
- 透明感(抜け感)のある写りが人気
- 写りがとてもシャープ(解像度が高い)
- ボケ味よりもカリカリな写真が好きな人向け(と言われている)
- コントラストが高く発色が良い
- ズーム搭載のレンズにあまり力を入れてない
- オートフォーカスのレンズが中心
- 現代的でクセの少ない綺麗な写りが多い
- 逆光に強く、フレア、ゴーストが出にくい
※「ツァイスレンズ」の種類によっては当てはまらない場合もあります。
※オールドレンズに分類される「ツァイスレンズ」は特徴が異なります。
ソニー製のツァイスレンズを使っているユーザーの意見をまとめるとこんな感じでしょうか。
レンズの種類によっては当てはまらないモノもありますが、ツァイスレンズの傾向として認識しておくとよいです。
と、ここで注目してほしいのは「透明感」と「シャープ」。この2つはツァイスレンズの特徴をより濃く表していて、ツァイスレンズで撮影した写真の多くが魅力的に見えるのは、”透明感”と”シャープな質感”の共存が絶妙だからだと思ってます。
ただ、逆に「透明感やシャープよりもレトロで情緒的な写りが好き」といった方の場合は、オールドレンズと呼ばれる古いレンズを使用した方が、よりあなた好みの写真に近づくかもしれません。特に”シャープな写りは求めてない派”の方って意外に多いと思うので・・・。
では、大まかな特徴はこのぐらいにして「ソニーのEマウントで使えるツァイスレンズ」を見てみましょう。
【ソニー版】Eマウント(フルサイズ)で使える”ZEISS ツァイスレンズ”まとめ
ここからはツァイスレンズを紹介していきますが、冒頭でも述べたようにソニーのEマウントで使える”ツァイスレンズ”は、本家の”カールツァイス”以外に、ソニーからも品質基準をクリアしたレンズの販売が行われています。
今回は、ソニーから発売されている”ツァイスレンズ”に絞って紹介していきますが、分かりやすく選べるよう「AF(オートフォーカス)/MF(マニュアルフォーカス)」の種類に分けてご了解しています。使いやすさと性能、価格のバランスを見ながらあなた好みの1本を見つけてください。
AF(オートフォーカス)のみのタイプ
SONY Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA SEL55F18Z
メーカー | sony / ソニー |
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重量 | 281g |
センサーサイズ | フルサイズ対応 |
フォーカス | AF(オートフォーカス) |
焦点距離 | 55mm |
解放F値 | F1.8 |
フィルター径 | 49mm |
最短撮影距離 | 50cm |
最初に紹介するのは、冒頭でもご紹介した「SONY Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA SEL55F18Z」。
巷では「コスパ最高!」「神レンズ!」なんて呼ばれている人気のレンズ。価格の割に透きとおるような透明感のある写りは、とてもツァイスらしいレンズだと感じます。ただ、ボケ感に関しては”本家ツァイス”というより、日本人が好む”ざわつきのあるボケ感”といった印象。見ていてグッとくる描写はこの辺のバランスにあるのかもしれません。
SEL55F18Zの作例
SEL55F18Z,F1.8,1/160s,ISO250,55mm,Sony α7RⅢ
こちらは窓から差し込む自然光の中で撮影した古いタイプライター。
解放(F1.8)で撮影したため”前後のボケ”がしっかり出ます。狙ったモノを浮いたように見せてくれるためカメラ初心者でも単焦点の楽しさを気軽に体感できます。
SEL55F18Z,F3.5,1/1250s,ISO50,55mm,Sony α7RⅢ
こちらは渋谷にあるヒカリエの上層階から撮影した1枚。
窓越しに撮った写真ですが、F値を絞ることで街並みがシャープに描写され、透き通るような透明感が感じられる1枚に仕上がっています。
SEL55F18Z,F2.2,1/200s,ISO320,55mm,Sony α7RⅢ
こちらは香港で乗ったタクシーの中から撮影した”玉ボケ”を演出した1枚。
F値を1段階絞ってるのでややオクタゴン(八角形より)よりの玉ボケ。玉ボケマニアからするとNGポイントなんだと思いますが、個人的には全然OK。これはこれで”味”ってことで。ただ、玉ボケの中に”年輪”と呼ばれる線が出ているのはちょっと・・・。夜の撮影には不向きかも。
イルミネーションや夜のポートレート撮影を中心に撮影する、という方には向いてないかも。昼間の撮影が中心の人は全く気にしなくてOKです。
使ってみて感じた”SEL55F18Z”のデメリット
「神レンズ!」「さすがカールツァイス!」「コストパフォーマンスのめちゃくちゃ高いレンズ!」など、かなり評判の良いレンズで、軽さ、解像度、表現力のどれに注目してもおすすめなのですが、ここはあえて「Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA SEL55F18Z」を実際に使って感じたデメリットを少しだけ挙げてみたいと思います。
- 解放(F1.8)付近ですごくフリンジが出やすい。
- 最短撮影距離が50cmなので寄れない。
- 55mmの画角は意外と狭く感じる
1つ目のフリンジは個人的に結構な悩み。解放~F値2.2ぐらいに設定している時に、逆光~半逆光のシチュエーションで撮影するとかなりの確率でパープルフリンジがでます。
あとで、処理すればいいのですが、結構めんどくさいんです・・・。
2つ目は最短撮影距離が長いこと。50cmって意外と距離あるのでテーブルフォトを撮ろうと思ったらカメラだけ頭上に持ち上げなきゃ撮れません。「旅行で料理を撮りたい!」と思うなら不向きです。
3つ目の画角に関しては超個人的な見解です。というのも、「この風景いいな!」て思ってカメラを構えたら大体近すぎて5歩ぐらい下がっちゃうのがどうしてもネック。いつも「もうちょっと広い方が・・・」って思ってます。これは使う人の感覚にもよるんですが・・・。
と、すごいディスってしまった感ありますが、ユーザーの皆さんが評価している「AFの速さ」「軽さ」「シャープな描写力」といった部分はとても優れているので、ソニー製のツァイスレンズを初めて購入しようしている人には非常におすすめです。特に単焦点レンズ自体が初めてという方が使うと、きっと感動します。
「気軽に持ち出せて、ボケ感の楽しめる単焦点が欲しいんだ!」というかたはぜひ「Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA」を。
SONY Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA SEL55F18Z
Update Date –
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SONY Sonnar T* FE 35mm F2.8 ZA SEL35F28Z
メーカー | sony / ソニー |
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重量 | 120g |
センサーサイズ | フルサイズ対応 |
フォーカス | AF(オートフォーカス) |
焦点距離 | 35mm |
解放F値 | F2.8 |
フィルター径 | 49mm |
最短撮影距離 | 35cm |
SONY製のツァイスレンズの中でもコンパクト性に優れる「Sonnar T* FE 35mm F2.8 ZA SEL35F28Z」。
一般的には「50mm」が人の目に近いと言われていますが、35mmの方が寄れるし、広く撮れるので慣れると50mmより使い勝手が良い。これ1本あればスナップ写真から風景写真まで幅広く撮影できるのも魅力。
SEL35F28Zの作例
「SEL35F28Z」は、解放F値が「2.8」ということでボケ感を楽しむタイプのレンズではありませんが、しっかりと寄って撮影することで上記のようなボケ感のある写真を撮ることもできます。
ちなみに、「SEL35F28Z」の最短撮影距離は「35cm」。旅行の時なんかでもテーブルフォトを楽しむことができます。ただし、スマホレベルの近距離でパチパチは撮れません。ちょっと後ろ反る感じです。
夕方の逆光気味での1枚ですが、ツァイスレンズの独自の「T*コーティング」による効果なのか、「フレア」や「ゴースト」がほとんど出ることなく”黒の階調”と”まぶしさ”をしっかりと表現しています。
また、”35mmの画角”は、クオリティが低いレンズだとかなり歪みが気になりますが、この「SEL35F28Z」は”歪みを最小限に抑えた画”を写し出すことができるので、コストとのバランスで考えても優秀。それでいて「重量120g」という驚異的な軽さはもう驚き。使い勝手良すぎる。
「軽さ重視」「旅行からスナップまで万能に対応できるレンズ」「それでいて透明感のある描写」、この3つを求める方におすすめのツァイスレンズです。
価格も比較的抑え目なので初めての単焦点ツァイスレンズとしてぜひ!
SONY Sonnar T* FE 35mm F2.8 ZA SEL35F28Z
Update Date –
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Vario-Tessar T* FE 24-70mm F4 ZA OSS SEL2470Z
メーカー | sony / ソニー |
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重量 | 426g |
センサーサイズ | フルサイズ対応 |
フォーカス | AF(オートフォーカス) |
焦点距離 | 24~70mm |
解放F値 | F4 |
フィルター径 | 67mm |
最短撮影距離 | 40cm |
24~70mmの間で画角を調整することができる標準ズームレンズ「Vario-Tessar T* FE 24-70mm F4 ZA OSS SEL2470Z」。
広角「24mm」から、遠くをアップで撮影できる「70mm」まで、とても使い勝手の良いレンズで軽さも両立。重量426gという持ち出しやすさを重視したズームレンズです。
SEL2470Zの作例
上の写真は、おそらく最大ズーム「70mm」で撮影された1枚。解放F値が「F4」と低めですが、ズームで撮ればこのぐらいのボケ感は演出可能。ツァイスレンズらしい透明感も健在。
F8まで絞って撮影された風景写真。一見綺麗に見えますが、周辺部分の解像度が低くあまり画質が良いとは言えない写真。
F8まで絞ってこのぐらいの仕上がりなので、広角で解放(F4)だと画質が落ちることを覚悟しておいた方が無難かも。その他にも、口コミで「広角撮影時の歪みがきつい」という書き込みをチラホラ見るので、歪みの少ない写真や、画質を重視したい方にはやや不満が残る可能性も。
ただ、ズームレンズの中では圧倒的に携帯性に優れるサイズと重量、価格なので、「画質よりも持ち運び優先で選ぶ」「しかも低価格が理想」といった方にはおすすめです。
Vario-Tessar T* FE 24-70mm F4 ZA OSS SEL2470Z
Update Date –
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AF(オートフォーカス)とMF(マニュアルフォーカス)切り替え可能なタイプ
Vario-Tessar T* FE 16-35mm F4 ZA OSS SEL1635Z
メーカー | sony / ソニー |
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重量 | 518g |
センサーサイズ | フルサイズ対応 |
フォーカス | AF/MF 切り換え |
焦点距離 | 16~35mm |
解放F値 | F4 |
フィルター径 | 72mm |
最短撮影距離 | 28cm |
超広角16mm~広角35mmの間で撮ることができる広角ズームレンズ「Vario-Tessar T* FE 16-35mm F4 ZA OSS SEL1635Z」。
主に風景や星空、狭い室内や建造物など、空間を広く撮影するのに向いているレンズ。「旅行いったら人より風景や建物を撮るのが好き!」といった方におすすめ。
SEL1635Zの作例
超広角レンズの良さを生かした1枚。手前にあるテトラポットの質感をしっかりと表現しつつ、奥の光芒から水面までも綺麗に描写しています。
こういった隅々まで高い解像度はツァイスレンズの特徴と言えます。
海外写真でよくみられる手前から奥に向かって流れていく迫力ある写真を撮りたいなら「SEL1635Z」はとてもおすすめです。
先ほど「風景向きのレンズ」と言いましたが、35mmの画角でも使うことができるので歪みの少ない写真を撮ることも可能。シチュエーションに合わせて人物から風景まで幅広く使える使い勝手の良さも魅力。
しかも、本体重量はズームレンズの中では比較的軽い「518g」。旅行の持ち運びにはちょっと重めですが「レンズ1本で主に風景を撮りたい。でたまには人物も」といった方には最適。また、最短撮影距離が「28cm」なので、テーブルフォトにもおすすめの1本です。
ボケ感はあまり楽しめませんが、透明感と解像度はトップクラスに優れているので、ぜひα系のカメラと組み合わせて。
Vario-Tessar T* FE 16-35mm F4 ZA OSS SEL1635Z
Update Date –
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Distagon T* FE 35mm F1.4 ZA SEL35F14Z
メーカー | sony / ソニー |
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重量 | 630g |
センサーサイズ | フルサイズ対応 |
フォーカス | AF/MF 切り換え |
焦点距離 | 35mm |
解放F値 | F1.4 |
フィルター径 | 72mm |
最短撮影距離 | 30cm |
透き通るような透明感と、35mmの画角でボケ感を表現したい方におすすめなのが「Distagon T* FE 35mm F1.4 ZA SEL35F14Z」。
単焦点レンズの中ではとてもサイズが大きく、重量もズームレンズ並にありますが、大口径レンズ「解放F値1.4」は明るさで言うと最高峰クラス。暗いシーンもどーんと来いです。
SEL35F14Zの作例
一般的に35mmまで画角が広がるとボケ感はあまり期待できないのですが、解放F1.4の力はめちゃんこ素晴らしいんです。とろけるようなボケと立体感、そして透明感の表現力は「さすがツァイスレンズ!」と唸ること間違いなし。
次は野外の撮影シーン。緑を色鮮やかに表現するコントラストの高さはツァイスレンズの得意分野。また、木の質感もしっかりと表現されている解像力は圧巻です。
「気軽に持ち運べるサイズや重量ではなく、しかも単焦点」というもう使い勝手悪すぎるレンズですが、本気でカメラをやってみたい方にはぜひ手にとって欲しい1本です。
個人的にもめちゃんこ欲しいんですが、「Loxia 2/35」を持っているためこれは諦めます。たぶん。
Distagon T* FE 35mm F1.4 ZA SEL35F14Z
Update Date –
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Planar T* FE 50mm F1.4 ZA SEL50F14Z
メーカー | sony / ソニー |
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重量 | 778g |
センサーサイズ | フルサイズ対応 |
フォーカス | AF/MF 切り換え |
焦点距離 | 35mm |
解放F値 | F1.4 |
フィルター径 | 72mm |
最短撮影距離 | 45cm |
SONY製ツァイスレンズの中でもっとも異次元な写りを表現してくれるであろうレンズ「Planar T* FE 50mm F1.4 ZA SEL50F14Z」。
ツァイスレンズの中でもっとも明るいレンズとなる”解放F値1.4″の実力は、解像度、ボケ感、透明感のどれをとっても一級品です。
SEL50F14Zの作例
上の写真を見ると分かりますが、椅子が浮き出してますよね。合成かな?と思わせるぐらい。
普通、F1.4ぐらいで撮影するとピントが薄すぎて、どこにピント合わせたのか分からなくなることもあるんですが、しっかりとピントが合っていて凄まじい解像度。椅子の質感も見事に表現してます。
こちらは水しぶき撮影した1枚ですが、ピントは薄いですが水のクリアな質感と躍動感がめちゃくちゃ綺麗に表現されています。もちろん、撮影された方の技術力もすごいんですが、それを差し引いても引き込まれるくらいの解像度です。
もう大絶賛のすんばらしいレンズなんですが、欠点があります。それは「重量」。
一級品の写りを表現するため、超巨大なボディと「778g」という驚異的な重量を備えることとなったため携帯性なんて皆無です。むしろ「筋トレになるぜ!」「スペック最高!解像度万歳!」ぐらいの気持ちじゃないとこのレンズを持つことはできません。
たまに同じくらいの重量のズームレンズ使うことありますが、2時間ぐらいで指がカクカクし始めます。握力なさすぎて。
「画質・写り最優先」「予算も豊富」「携帯性はいらない」そんな猛者には間違いなくおすすめできるツァイスレンズです。
Planar T* FE 50mm F1.4 ZA SEL50F14Z
Update Date –
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【APS-C対応】AF(オートフォーカス)タイプ
Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA OSS SEL1670Z
メーカー | sony / ソニー |
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重量 | 308g |
センサーサイズ | APS-C対応 |
フォーカス | AF(オートフォーカス) |
焦点距離 | 16~70mm |
解放F値 | F4 |
フィルター径 | 55mm |
最短撮影距離 | 35cm |
最後に紹介するのは、センサーサイズが小さめなAPS-Cのカメラを使っている人向けのツァイスレンズ「Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA OSS SEL1670Z」。
ひと昔前なら「NEX-7」や「NEX-5シリーズ」、現代で言うところの「α6500」「α6400」で使うことを目的として造られてレンズで、超広角から中望遠までをカバーした画角の広が魅力。
SEL1670Zの作例
解放F値が「F4」ということでボケ感を楽しむというよりも、ツァイスレンズの透明感や解像度を楽しむといった使い方がいいかも。上記は「F8」で撮影されたものですが金属の質感が見事に描写されています。
ちなみに、こちらの写真を撮影する際に使われているのは「SONY NEX-5N」。古いカメラでこれなので、現代のカメラならさらに魅力的な表現が可能。
望遠を最大、解放F4の状態で被写体に寄って撮影することで、やや硬い質感ですがボケ味を表現することも可能。特に旅行の時などに出会う様々なシーンに対応できるので、気軽に持ち出せるズームレンズとしては最強クラスです。
重量も「308g」と超軽量。例えば「SONY α6400」と組み合わせて使うならレンズと本体重量合わせて「667g」。フルサイズのズームレンズより軽い計算です。
携帯性と幅広い画角で選ぶなら非常におすすめできるツァイスレンズとなってます。APS-Cセンサー搭載のカメラをお持ちの方はぜひ。
※「コンパクト性ならコンデジもいいなぁ」と思っている方はこちらもご覧ください。
● 「【最新】美しく世界を撮る”高級コンデジ”おすすめ製品まとめ」
Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA OSS SEL1670Z
Update Date –
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レンズは本体よりも重要度”高”
写真を始めたばかりの頃は、カメラ本体の性能ばかりに注目しちゃって”本体選び”に夢中になる人が多いと思いますが、写真を撮り続けて1年もすると“レンズの重要度”がとても高いことに気づきます。(ただし、マウント選びはかなり重要です。)
もちろんレンズの力を最大限に引き出すためには、カメラ本体の性能も重要なのですが、レンズを変えることで今までファインダー越しに見ることができなかった新しい世界(画角)を見ることができるようになります。
特に「最初に買ったズームレンズキットのレンズしか持っていない」という方はぜひレンズを変えてみてください。そこにはあなたの知らない写真の世界が必ず待っています。
今回は「「【SONY製】Eマウントで使える”ZEISS ツァイスレンズ”のまとめ&特徴解説」」ということで色々なレンズをご紹介してきましたが、次回は本家ドイツ製のツァイスレンズをご紹介したいと思います。
では、ぜひレンズ沼の世界へ足を踏み入れてください。
PHOTO | TOSHI |
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CAMERA | SONY α7RIII |
LENS | SONY Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA SEL55F18Z |