広島の”呉”と聞いて何を思い浮かべますか?
日本酒(雨後の月)、音戸ちりめん、海自カレー、呉うどん etc・・・広島県民に聞けば色々かえってきますが、多くの人は「海軍」や「戦艦大和」を思い浮かべるのではないでしょうか。
そんな呉市にある施設の中、今回伺ったのが1967年開館した「入船山記念館」の中にある「旧呉鎮守府司令長官官舎」。
「旧呉鎮守府司令長官官舎」は、当時の海軍大将(長官)が暮らしていた建物で、現在では国の重要文化財に指定されています。
国の重要文化財と聞くと多くの観光客で賑わっているイメージがありますが、「入船山記念館」は比較的人は少なく、ゆっくりと建物内を見学することができます。写真も撮り放題です。
建築好きの妻(静岡県出身)が「写真撮りに行こうぜ」と誘ってきた理由が分かりました。妻ありがとう。
Contents
「入船山記念館」までの道のりで登場するのは”せんとくん”?
今回は「大和ミュージアム」の近くに車を止め、徒歩で「入船山記念館」へ向かいました。
「入船山記念館」までの道のりは景色が変わらないですが、近づいてくると”裸の彫刻”がズラリと並べられている「美術館通り」と呼ばれる通りに差し掛かります。
その中でも圧倒的なインパクトを発揮してるのが、賛否両論を呼んだゆるキャラ「せんとくん」を製作した彫刻家の薮内佐斗司氏が製作した「走る童子」。
この「走る童子」は、壁から出てきて壁に入ってゆく様子が作品になっているのですが、”裸で走るせんとくん”みたいでいい味醸し出してます。
一見の価値あるので「入船山記念館」へ行かれる方は是非。
そして、その向かいに位置するのが今回の目的地”入船山記念館”。
敷地がやや広く、入り口から「旧呉鎮守府司令長官官舎」まではやや歩きます。
こちらは長官官舎などの入り口にある警備用の建造物。
こじんまりして可愛い仕上がり。
レトロ感のある建物。
この場所に差し掛かると、無料で館内を案内してくれるスタッフの方がいます。
※今回は頼みませんでした。
1号館と書いてあるこの建物は「旧高烏砲台火薬庫」。
「旧呉鎮守府司令長官官舎」
入り口から徒歩2~3分で到着。今回の目的地「旧呉鎮守府司令長官官舎」。
冒頭でも説明しましたが、「旧呉鎮守府司令長官官舎」は”国の重要文化財”に指定されており、歴史のある貴重な建物となっているのですが、実は1905年に起きた地震によって一度倒壊してしまったため、現存するのは倒壊した時の材料を使って再建された建物になります。
また、外観の大規模修繕が1991~1995年にかけて行われたこともあり、外観は比較的新しい見た目となっています。
「旧呉鎮守府司令長官官舎」の内部に入るのは無料ではなく、写真左↑の建物で観覧料を支払う必要があります(200円ぐらい)。
観覧料の支払いを完了し、いざ「旧呉鎮守府司令長官官舎」へ。
近寄ってみると窓などのレトロ感のそのまま残されており、いい雰囲気。
そして、早速中へ入ってみると、昔ながらの土間で靴を脱いで入ります。
館内は道順がはっきりと決まってるので、案内板に沿って進んでいきます。
で、5分程度歩いて到着するのが「洋館部」と呼ばれる和洋折衷な空間でめっちゃ綺麗な写真が撮れるスポット。
入船山記念館 洋館部 食堂
まず最初は「洋館部 食堂」。
入った瞬間「おぉ!!かっけぇぇ!!」ってなりました。
光の入り方がとても綺麗。
時間は15時半~16時ぐらいだったかな。日が暮れ始めた西日が印象的。
テーブルの上にプラスチックのポップがどーん!と鎮座してるのも印象的。
入船山記念館 洋館部 応接間
個人的に一番好きだったのが「応接間」。
こんなゴージャスな応接間で打ち合わせなんて今では考えられませんね。
使われている家具や照明などのレトロ感も惹かれますが、壁紙に使われている「金唐紙(きんからかみ)」のカッコよさにも注目。
こちらで使われている「金唐紙(きんからかみ)」は復元されたモノになりますが、日本では国会議事堂、鹿鳴館、旧岩崎邸などの”超有名建築”で使われている本当に貴重な壁紙です。
実際に触れることができるサンプルも用意されているので、古くから伝わる技術に触れてみたい方は是非。
洋館部を抜けて和室の空間へ
洋館部を抜けるとふたたび和室の空間へ。
障子窓が付けられたレトロな廊下をどんどん進むと、昔の厠(トイレ)やお風呂が再現されてい箇所もありますが、個人的にはこの辺で終了。
その後は「旧呉鎮守府司令長官官舎」の周りをぐるぐると回ってみます。
現代建築とは違う細やかさがとても面白い空間でした。
「大和ミュージアム」のついででも気軽に行けちゃうのでカメラ片手に是非訪れてみてください。
最後に呉市のランチスポットの紹介
今回の旅行で伺ったランチスポットはこちら。
コシではなく”のどごし”を大切にする”呉うどん”を提供しているお店で、13時過ぎでもお店の中パンパン。
というか、団体様がいたらしく、現場系のお仕事の方々がビールとツマミでガンガンやってました。車で行ってなけりゃ飲んでましたね。
しかも、2018年1月中旬に伺った時点で看板はまだ「2017」。いい感じにゆるくて嫌いじゃないです。
で、ここのお店で”観光客向け”に開発されているのが「海軍カレー」ということで頼んでみました「大和カレー」。
え、あっ、間違えました。
後ろのティッシュケースに印刷されてるやつ頼んだつもりが・・・・。
「大和カレー」ってネーミングがダメじゃん。”戦艦大和”想像しちゃうじゃん。
でも、近年稀にみる安さだったんで(500円くらい)全然問題ないっす。
昔ながらの学食カレーに近い味で、近所にあったらちょこちょこ行きたくなるお味でした。
ごちそうさまでした。
PHOTO | toshi |
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CAMERA | Canon 5d Mark4 |
LENS | Canon EF35mm F2 IS USM |